服用ブルーム

2012年12月27日

fukuyou

 ほうき草を編み上げた「服払い」。帰宅したら、編み上げ部位を握り、ほうきの腹の部分で撫でつけるようにして服を払う。ほうきの先端は、縫い目や繊維の中に入り込んだ埃や糸くずを払う場合に使う。獣毛の洋服ブラシと違い、静電気が起こらない。こまめな手入れと休養で、美しさと服の「持ち」が全然違ってくる。帰省土産。

珈琲日乗2

2012年12月24日

cakeangelus

 メリーアンヂェラス

磁今

2012年12月19日

kikuzara
yoluca

 ショップディスプレイに使いたく、皿を探していた。近所のギャラリーヨルカで開催されていた JICON(磁今)の展示で菊皿をもとめる。350年の歴史を誇る陶悦窯『今村家』が作る『磁気』であり、且つ『今』に作る『磁気』を仏教用語『爾今(じこん)』にかけた名前を持ち、デザイナーに大治将典さんを迎えたブランドで、ちょうど一年前にここヨルカにてデビューした。価格もリーズナブルな上、デザイナーのものよりも古道具屋でアノニマスなものを見つけたいなと常に考える自分でも自然と惹かれる、素晴らしく優れたデザインだと感じた。そして勿論、歴史に裏打ちされた技術と経験が相俟ってこその完成度を纏った今を生きる日用の器である。デザインをするならば、よほど気をつけなくては。という事もあらためて気付かされた。

 

郵便物日乗1

2012年12月18日

ohmifuto1

 近江屋洋菓子店の包装を使って定形封筒を作成。

KEORI
SENSOUJIURA

 資料カードとして。

乗りすごす夢のしるし

2012年12月15日

toden

 小芝居集団コーンポタージュ・都電荒川線公演『乗りすごす夢のしるし』を観劇する。雨の大塚駅前から三ノ輪橋まで。先月、衣装を担当させていただいた押上長屋公演『眠れない夜のねごと』と対になった作品で、2012 秋のコンポタ三部作の完結編である。パンコントマテ(木下雄史・島袋真二)、加藤絵美、久保田沙耶、池田亮平、ちよ、きたむらりょうたろう、石川カズキの、この上ないコンビネーションと個性とによって、長屋の布団の上でのねごとが、電車の中で見る夢で再構築された。路面電車で観るという希少な経験も含め作品がとても面白くて、あっという間の電車旅であった。作品をより深く楽しむ為の切符を全て持ち合わせていなくとも、あの頃の少年少女はそれを受け取った。コーンポタージュの作品の特長。終演後、作品を味わい、思い返していると、またすぐに何度も観たくなる。しかしながら、限られた経験や時間の中で深く尊く噛み締めたくもある。ことばで素晴らしさを伝える教養に乏しい私であるが、時間が経って、夢の中でそれを捉えられる瞬間が現れることを期待しているし、その力に溢るる作品であった。車窓から選挙カーが最後のお願いにまわる雨の土曜日と、晴れる予定の翌日曜日と、全く違った夢になるであろう事が想像せられ、石川さんの作品に天候も味方した結果となったのではないかと、個人的には感じた。音楽家でいえばアルバム製作にあたると言える恒例の本公演は、春か初夏あたりに構想されていて、今から楽しみである。

Tailored slacks

2012年12月14日

kaigi

 Handmade slacks by hPark
Brown wool nylon stretch Flannel slacks & Charcoal gray wool Saxony slacks.

sayakubota

 渋谷ヒカリエすぐ裏、AISHO MIURA ARTSで久保田沙耶『未完の存在』展が始まったので、オープニングに伺って来た。寡聞にして、美術の様々な文脈や歴史に明るくないので、理路整然とした事は言えないが、個人的な好みを脇に置いても、とても素晴らしいと思う。23日までの会期中に、何とかもう一度じっくり伺いたい。