Congratulations!!! Avec amour !
2012年10月28日
2012年10月20日
2012年10月17日
hParkが入居しております、小伝馬町7ビルの顔・1階の「 iia gallery 」さんがオープンしました。写真専門の大変素敵なギャラリーで、オープニング企画は、曽根陽一さんの『Streetgazer』です。12:00-19:00で、月曜休廊です。馬喰町、小伝馬町、人形町、イースト・トーキョー散策と併せていかがでしょうか。写真が好きな私としましては、贅沢極まりない環境で嬉しい限りです。今後もとても楽しみです。
2012年10月12日
2005年頃から近隣は、新築マンションやスーパーマーケットだけでなく、個性的なお店も新たに増えている。九月末に「 Keito 」さんがオープン。まだ覗いていないが、久々に手編みもしてみようか。イズマイ(IS MY)さんもオープンしているし、製作中のショップカードがどんどん更新されていく。アガタ竹澤ビルと小伝馬町カフェ紅を結ぶこの通りを中心に、もっともっと盛り上がったら嬉しいと考える。
2012年10月10日
2012年10月6日
衣装の打ち合わせで現地の下見に同行させていただく。埼玉は、10年以上前に羽生へ藍染めを勉強しに行って以来と気付き愕然とし、浦和も初めてであった。北浦和駅の目と鼻の先に、このような公園と美術館があるとは素晴らしい。下見と併せて、開催中の企画展『日本の70年代 1968-1982』を拝見させていただく。自分は、いわゆる青春時代は90年代と00年代であったが、基本成分はやはり80年代でできていると感じる。その80年代へと繋がって行く70年代の前後数年を含めた15年間の時代の精神を、アート・デザイン・建築・写真・演劇・音楽・漫画等によって回顧する内容である。学生運動あり、天井桟敷あり、ピアノ炎上あり、プロヴォークあり、万博・反博あり、黒川中銀カプセルあり、ぴああり、西武おいしい生活あり。好きかそうでないかは別として、とにかくパワーが凄い。血の気が凄い。色彩が凄い。そりゃあバブル期もやってくるわ。という程に。我々も含め、下の世代がすぐに草食系と揶揄されるのも頷けるところはある。衣装製作は、残された時間との関係で流動的になるかもしれないが、好むと好まざるに関わらず、これらから直接的・間接的に受けた影響を、私なりに返す仕事になりそうだ。楽しみである。
2012年10月3日
何かと感傷に過ぎる季節である。ひと雨ひと雨がいよいよ秋らしい。ファッションの、服づくりの愛は、深い悲しみを越えられるだろうか。答えは否である。それは時間だけが癒し、一部あるいは全てを忘れさせ、解決してくれるものだ。しかしながらファッションは、服は、その時間の一部であればつくり出せるかもしれない。通常の日曜日が都合悪く、水曜日に振り替えていただいた私塾通いの日。これまで3季+ハンドメイドパンツコース1季を受講してきたが、私的な都合もあり、一旦の最終日となった。他の方の予定もあって、たまたま自分一人の授業であったし、もしそうでなかったとしても、大変不躾ながら私には先生にぶつけたい事柄があった。最後にして、服づくりの技術の事ではなかった。この質問は、相手を選ぶ。答えられる人が限られているからだ。非常にプライベートな部分をえぐる内容になってしまうが、長い歳月をさまざまな時間と戦ってこられた先生にしか伺えない。人生において、本当に先生と呼べる御仁に一人でも巡り会えたら、この上ない幸福である。そして、それはただ唯一自分だけの判断のみによって巡り会えるすべもなく、程度の差に関係なく関わりあった全ての友から享受した良い事・悪い事・喜び・悲しみ・怒り等がない混ぜになり、導かれた結果の幸運だと考える。これまでの授業で、このような質問をされた事は皆無であろうと思われた先生はしかし、意外というべきか、あるいは予想に違わぬというべきか、何ら不自然な間もあけず、とても自然と、且つ真摯に答えて下さった。まさに、先生が先生たるゆえん、真の経験によるお言葉であった。どこかからのコピー&ペーストに毒された私に響く生の声は、服づくりだけではなく一事が万事、全てが繋がったその生き方から紡ぎ出された。その昔、先生が若かりし頃、6つ程度しか離れていない同輩から、しばしば人生の相談を受けてらっしゃった事を聞くにつけ、歳を重ねる事だけが重要とは考えられない。だから、もし今、先生が私より若かったと仮定しても、おそらくその若い先生に向けられたであろう私の質問の行き先は、決して的外れではなかった。もちろん、服をつくりに来た事を忘れてはいない。ウェストコート (ベスト)のまとめ作業をする。昔のやり方も取り入れた尾錠まわりの処理、袖ぐり・ハナの星入れ。これで一旦ここを離れるが、これまでの復習だけでも一生服づくりを楽しめるほどの濃度だ。時間の許す限り、研鑽を重ね、ナインテイラーズのうちの、せめてワンかツーかスリー分くらいにはなって、復帰できたらと秋の雨天に想う。近日中に先生からお客様への納品を待つ、幻の生地 ”マジック” で仕立てられたダブルのストライプジャケットのこれ以上無い出来ばえの一つの到達点は、悲しみの一部を癒す愛を持ち合わせていた。恐縮な事に、技術やフィーリングは学生時代から、身に余るほど褒めそやしていただいていた部分があった反面、10年来ずっと、女性像(男性像)や服づくりの目的の不在という致命傷を全く解消できずに佇んでいた。それが愛であったという事は、ここへきてやっと確信であると思える。それを形にできるか。鈍感な帆を張って、船体を引きずり回して進む。
2012年10月2日