「戦争に反対する唯一の手段は、
各自の生活を美しくして、それに執着することである。」 吉田健一
2013年7月21日
2012年6月7日
2012年1月31日
夕方頃、たまたまヤフーニュースのトップ画面に上がっていたのを見て「えぇっ!」と、思わず二度三度と大きな声を出してしまった。川勝正幸さんが亡くなってしまった。個人的には、寡聞にして遅ればせながら昨年の十月、菊地成孔さん目当てで訪れた西麻布新世界・川勝正幸プレゼンツ 『ニッポン語の革命家たちの、文体レッスン』第四夜にて、菊地さんとの対談を拝聴したのが、初めての川勝さん体験であって、それまで名前だけは至るところで何度でも聞いたことの有った故人の、あの素敵な声や話し方をはじめとした、一度で人を惹き付けてしまうような魅力というものに触れ、事前に想像していたイメージをガラッと変えられすっかり魅了され、今後もその多彩なご活躍を楽しみにしていたところであった。日本の様々なカルチャーにとっても、この上なく重要な人物を亡くしてしまったし、氏のような大人になりたいというお手本のお一人でもあった。知己のない自分でさえ、言葉にできないモヤッと感があり、これほど残念で悲しく思うのだから、特に近しい方々にとっては、どうしたって絶句するしかないというショックであるのは想像に難くない。55歳も若過ぎる。残念でならない。ご冥福をお祈り致します。