Coat of melton

2014年1月23日

meltoncoat1
meltoncoat2
czech beret

 Kimono-sleeve coat of black wool thick melton with casement fastener in front , several function pockets , beige sheep boa of wool is sewn on the inside of the collar , and the belt make the front silhouette shaped line,back is full silhouette / Dark navy blue beret of the Czech republic-made wool with piping of grosgrain tape for women  / by Atelier hPark

包装研究 13

2014年1月19日

aoiwanami

 色帯による品種の分類。
 

控えめの美

2014年1月11日

k.suzuki

 銀座の和光にて、テーラー・鈴木健次郎さんのトークショーを拝聴する。「階級社会」という話は聞いた事はあるし、何となく漠然とイメージでは分かったようなつもりでいても、日本の自分の生活においてはピンとこないものである。例えば、見るスポーツからして全然違うらしく、サッカーでフランス代表と日本代表が戦いましたね。というような話をしたとしたら、「君はサッカーなんか見ているのかね?」といったような具合にである。しかしながら、どこの有名なメゾンで修行したからとか、チーフのカッターであったからだとか、何人であるから(国籍)とかに関係なく、この人が自分に合う服を作れる人だと一旦見込んだら、顧客として、また同時に協業者のような思い入れで以て、長い目で見てくれるのは、その階級があるからこその、文化を育んでいけるパトロン的な伝統なのである。その様なお客様の服を仕立てるに当たり、鈴木さんが念頭に置かれているのは「Discrete=控えめな」姿勢だということだ。それは、ものづくりだけでなく、例えばレストランでの支払いひとつにまで一貫しているものだと。服に感情や「私」が入り過ぎることは、非常に「うるさく、重苦しい」と。例えば、イタリアのテーラー(サルトというのかな?)は、非常に「私」が入っているが、良い意味では一人一人が自分こそが世界一だという自負があり、逆に言えば「うるさい」とも取れる。フランス(というか欧州)は、ハウス・スタイルを合理的に一本化出来るという利点から、ベースパターンを重視する文化であるということで、そのこだわりのパターンを引く際でも、感情を突き放したような細い線を一発で引く事を心がけ、服には空気が孕むようにしたい。今回は、オーダー会の一環としてのトークだったので、全てをパリのアトリエで仕立てられる「トップ・ライン」と、縫製は日本の職人が行う「プルミエール・ライン」とが紹介されたが、やはり縫い目の感じ一つ見ても、それぞれで雰囲気が全く違う。パリと日本では、スーツを着ている人数が圧倒的に日本の方が多いのだが、日本はもの凄い数量のスーツを非常に手頃な価格で高品質に作り上げるシステムにおいては飛び抜けていおり、本当に誇れる点であるとの事であった。できるできないといった技術的な問題での優劣というよりはむしろ、それぞれの文化・風土に合った、もとめられている事をやるのでなければ、差し当たっては意味が無い。差し当たっては、であるが。

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 資料カードとして。

午年

2014年1月1日

shiageuma

 あけましておめでとうございます。昨年は、ついに冬が無くなるのでは?というくらいに長く暑い夏でしたが、恵まれた日本の四季は、しっかりと頬を刺す冷たい空気を運んで来ました。普段、たとえ実際にお目にかかる機会が少なくとも、いつも活力を与えて下さり、心から厚く御礼申し上げます。
 馬といえば、服づくりの素材としての陰の立役者たる ” ホースヘア・クロス、馬巣芯 ” 、ケラーの ” 馬子にも衣装 ”、世界に冠たる老舗メゾン・エルメスの馬具工房からのスタート、服飾品として今も生き続ける ” ジョッパーズ ” などをはじめとしたライディング・アイテム等々、服飾との関わりには枚挙に暇がないほどと思われます。今度の秋には、個人で活動を開始してから10年となりますが、その歳月の多くを拠点として過ごして来た地域は、荷馬を手配した ” 伝馬 ”、その仲介業者が住まった ”馬喰 ” と、いずれも馬に由来し現在もその名をとどめている町であります。近年の情報テクノロジーやネットワークのさらなる発展に伴い、個人としても社会全体も、あまりにも頭のてっぺんのみで考える事が多くなってしまいました。今年は「馬車馬のように」とまではいかないまでも、身体を使い、身体全体で反応する一年にできたらと考えております。本年も、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。人間万事塞翁が馬。皆様におかれまして、至上の一年となりますよう。