夏宵祭

2013年7月14日

natsukousei

 楽しみにしていた Kousei Werkstatt 『夏宵祭』へ伺い、夏の日々を堪能して来た。どんな季節にしろ、暑いのが嫌だとか寒いのが嫌だとか雨が嫌だとか風が嫌だとかいう言い方が、挨拶のように先に立ち、特異な四季をよりよく楽しみ味わう機会を、言葉からしてみすみす放り投げがちな世の中である。千年猛暑などと言われている今夏が過ぎ去り振り返った時に、最も涼しく美しい瞬間の経験であったという事になるであろう。古い器、古い雑貨、夏野草の鉢植え、三浦半島の野菜、骨董品などの品揃えと、比類なき空間、えも言われぬ設え、香り、音、光と陰など、それらのすべてと季節からくる日本情緒の特質。期間中、宵の口からは飲み物を提供して下さるところ、あとに仕事を残していたので、真面目腐ってお茶をいただいたのだが、赤ワインかお酒のいずれかをいただいていたら、さらに夏宵祭の美を楽しめたのかもしれないと少しだけ後悔する。とはいえ、この上なく涼しげな器と葉が敷かれ提供されたお茶は、目にも大変美しく、且つとても美味しく、深く心に残った。帰りがけ、思いがけず一年振りくらいの知人に遭遇するおまけもついてきた事も含め、スケジュール的に泣く泣く伺わないという可能性もあったところだが、やはり心のままに動いてよかった、実行してよかったという事は確実に存在する。

世界各国の毛糸

2012年10月12日

keito

 2005年頃から近隣は、新築マンションやスーパーマーケットだけでなく、個性的なお店も新たに増えている。九月末に「 Keito 」さんがオープン。まだ覗いていないが、久々に手編みもしてみようか。イズマイ(IS MY)さんもオープンしているし、製作中のショップカードがどんどん更新されていく。アガタ竹澤ビルと小伝馬町カフェ紅を結ぶこの通りを中心に、もっともっと盛り上がったら嬉しいと考える。

井の頭線の両端

2012年9月26日

orfeo
flower0926

 服飾学校時代、机を並べていた友人が吉祥寺に古着屋を開いた。開店から一ヶ月以上過ぎ、ようやく顔を出す。駅からも近く、店内は広々で、良質のアイテムが多品種で揃っており、ご婦人から学生までを惹き付けるかわいいものから、流行に顔を出すオーセンティックなデザインの原始である元ネタまでも並ぶ。駅前では、23時まで開いている古着店もあるというくらい、言わずと知れた繁華なエリアにして、メディアでも住みたい街ナンバーワン常連の吉祥寺に誕生した『Orfeo』は21時までの営業。
 開店祝いにと、井の頭線の反対の端、渋谷にて友人に花束をお願いする。Orfeoの友人とは、数年会っていなかったので、学生時代のイメージに加え、ブログで拝見したお店の様子などを伝えて、あとはお任せする。黒蝶(ダリア)、フリージア、とても良い香りのアフリカンバジル。その美しさを写真で再現出来ないのが残念である。『 Lady Bugs 』は、近所にあったらいつも通いたい素敵なフラワーショップ。

taki

火曜日、友人の展示会を中心に、外を見て回る日に当てた。清澄のタカ・イシイギャラリーでのCerith Wyn Evansの『 About A House 』展を経て、恵比寿 TAKIZAWA NARUMI BOUTIQUE へ。2012年春夏物の展示会。規模は小さくとも、皆、復興への想いを馳せて服づくりをしているだろうと思う。どのような分野においても、この上なく素晴らしいものを見せてもらうと、「よくぞここまで」と感動するものであるが、ましてそれが知り合いの業であれば、その度合いが何倍増しにもなるかもしれない。何気ない日常から芸術に至るまで、美しいものに触れる事は、もう楽しくて仕方ない。人生の必要事項である。白いクロスのかかった背が高く小ぶりの円型テーブル上に綺麗な色の果物が配され、その脇にロイヤルコペンハーゲンの藍色・コーヒーの色・光と陰影をあわせてご馳走になる。久々にナディッフにも寄った後、otoaa(オトアー/最初の「a」の上にウムラウト「¨」が付く)の展示会へ。先週拝見した「CHRONO BRIQUES(クロノブリック)」「bethourire(ベスリール)」「TAGE(タージュ)」と、「TAKIZAWA NARUMI」も含め全て女性の服であり、いずれもまだ有名ではないが、自身を持っておすすめする。勿論 hPark(エイチ・パーク)も。

地図

2011年9月10日

east tokyo map

前回に引き続き、馬喰町barbaさんヘアカタログ雑誌撮影の衣装でお声掛けをいただき、数点持ち込んだ際に、「 EAST TOKYO MAP(神田~岩本町~浅草橋~東日本橋~馬喰町~人形町~小伝馬町~三越前) 」を分けていただいた。この数年で見所が沢山増え、もう少し涼しくなれば、歩いて回るのにも程良い区域だと考える。
置いてあるお店 ※2011年9月5日時点
〔ART GALLERY〕taguchi fine art/unseal contemporary/inter-movement gallery/TARO NASU/ギャラリーαM/馬喰町ART+EAT/Maki Fine Arts/Tobin Ohashi Gallery/GALLERY HASHIMOTO/thorntree gallery/Motus Fort/ Lower Akihabara./Radi-um von Röntgenwerke AG/CASHI/MAKII MASARU FINE ARTS/Lucite Gallery/ZENSHI/Yuka Sasahara Gallery/fabre 8710/GALLERY TERRA TOKYO/KANEKO ART TOKYO/Marie Gallery 〔SHOP〕DALIA/work x shop noya op/Disk1 Atelier & Shop/n100 tokidoki shop/starnet 東京/L’atelier Exquis/barba/CO-/PRISMA/TOKYO Wheels/ジェニュイン/アソスプロショップトーキョー/p2g第2実験室/LORO SLOW SPOT/LORO BICYCLES/ヒナタノオト〔FOOD&DRINK〕Bigote/Cafe Respiro/cafe 紅/PIZZERIA IL TAMBURELLO/GATA GATO/home bar ALCO/フクモリ/Renea/KUHNS/OnEdrop cafe./カフェ&スタジオ・ウフ/OM CHAN TONE/Novo/BROZERS’/WIRED CAFE NEWS/シェ・アンドレ・ドゥ・サクレクール/ビストロ・ラ・プッペ/トラットリア・コッレ/壽堂/パティスリー・リュミエール/ISSA/とうとう/カイラス・ヴィラ/バンコック ラララ食堂/鳥番長総本店/ゆきのパン屋/葡萄舎/かつ味/ル・プティヴィラージュ/BISTRO 樽や/神田くらど〔Others〕Creative Hub 131/dragged out studio/カオサン東京忍者/ホテルかずさや/ COREDO室町地下1F 日本橋案内所

うぶけや

2011年1月8日

ubukeya

 人形町うぶけやさんの裁断鋏とにぎりを愛用してる。年末にはにぎりを研いでいただいて、刃がピカピカになった。店の佇まい、商品、接客、全てが美しい。江戸から現在に至るまで常にモダン。裏手の、ロートレック看板の「越路」は今となってはその姿無く、ついぞ入る事ができなかった。