ヤン・チヒョルト展
「人ニマジハルニ、先カタチヲ見ル。次ニ言ヲキキ、次ニ行ヒヲ見ル。」 貝原益軒 先ずこのポートレイトに見るこのカタチ、良い仕事を成さぬ訳が無いと感じさせる。
2013年11月11日
ヤン・チヒョルト展
「人ニマジハルニ、先カタチヲ見ル。次ニ言ヲキキ、次ニ行ヒヲ見ル。」 貝原益軒 先ずこのポートレイトに見るこのカタチ、良い仕事を成さぬ訳が無いと感じさせる。
2013年8月1日
2013年1月10日
2012年11月10日
埼玉県立近代美術館(MOMAS)での企画展『日本の70年代 1968-1982』に合わせて、MOMASのコレクションベスト10の美術作品の中から、舞踏家・ダンサーが一つ選び、それをモチーフとして作品を発表するイベントの本番を拝見する。この度、衣装のお仕事をいただいたダンサー・振付家の黒田なつ子さんは、ロビーのコインロッカーに展示されている宮島達男さんの『Number of Time in Coin-Locker』をモチーフに、映像もからませて作品を発表された。衣装は仮縫いを経る度に、当初のデザイン画から即興でどんどん変化していき、動きを服のゆとりによってカバーしていたルーズフィットな原形は影を潜め、最終的にはかなりタイトフィットになった。今回の使用素材が伸縮性を持たない布帛であった為、スリット・身八つ口やファスナーの解放等で動きに対応し、また黒田さんの動きによって意外な面白さや美しさも出た。しかしながら、ダンサーの想像以上の動きである。十分と思われたスリットもまだ深さが足りず、滑脱を呼んでいた。黒田さんがベラルーシに踊りに行かれる間、お預かりして修復中である。二回公演間のインターバルが少なく、他の作品の全ては観られなかったが、屋外での発表もあり、天候にも恵まれ、アートを観にこられた大人のお客さんからバレエ少女までが楽しんだ、大変素晴らしい企画であったと思う。
2012年11月3日
衣装を担当させていただいた「小芝居集団 コーンポタージュ」の『眠れない夜のねごと』が初日を迎え、観に行く。「秋のコンポタ」と銘打った三公演のうちの一つであり、東京スカイツリー開業で活気づく曳舟・東向島・八広・押上エリアで催されている「墨東まち見世2012」の中、木造長屋をリノベーションしたスペース「あをば荘」における特別企画『私たちがおすそわけできること』の演劇公演として発表される。スペースの関係上、沢山の人が入れないのが勿体無いと言わざるを得ない、主宰・石川カズキさんのこの上なく冴え渡っている名作の足だけは引っ張らぬよう腐心した。出演者も石川さんの他、東京吉本の若手実力派パンコントマテの木下雅史さんと島袋真二さん・今公演でも写真や映像もこなす多才な加藤絵美さん・この舞台の後で作品を見たらそのギャップに驚くであろうアーティストの久保田沙耶さん、と、いつものメンバーとはまた違った個性が集結し、作品・空間・演出・音楽(Victory Mai Maiさん)とのマリアージュが素晴らしく、また心地良い。今回手掛けたアイテムには、その使用目的や機能性を鑑みても通常用いない、テーラリングを採用している。五人五様のフィットで、また出演者の輝きが衣装を助けてくれていた事もあって、僭越ながら何とか及第点かなと考える。席数が非常に少ない公演ゆえに、もしかしたら既にソールドアウトかもしれないが、追加公演も期待されるため、是非観て頂きたい作品である。この夜私は、実際にいい夢が見られ、翌朝さわやかに夢から覚めた。
2012年10月6日
衣装の打ち合わせで現地の下見に同行させていただく。埼玉は、10年以上前に羽生へ藍染めを勉強しに行って以来と気付き愕然とし、浦和も初めてであった。北浦和駅の目と鼻の先に、このような公園と美術館があるとは素晴らしい。下見と併せて、開催中の企画展『日本の70年代 1968-1982』を拝見させていただく。自分は、いわゆる青春時代は90年代と00年代であったが、基本成分はやはり80年代でできていると感じる。その80年代へと繋がって行く70年代の前後数年を含めた15年間の時代の精神を、アート・デザイン・建築・写真・演劇・音楽・漫画等によって回顧する内容である。学生運動あり、天井桟敷あり、ピアノ炎上あり、プロヴォークあり、万博・反博あり、黒川中銀カプセルあり、ぴああり、西武おいしい生活あり。好きかそうでないかは別として、とにかくパワーが凄い。血の気が凄い。色彩が凄い。そりゃあバブル期もやってくるわ。という程に。我々も含め、下の世代がすぐに草食系と揶揄されるのも頷けるところはある。衣装製作は、残された時間との関係で流動的になるかもしれないが、好むと好まざるに関わらず、これらから直接的・間接的に受けた影響を、私なりに返す仕事になりそうだ。楽しみである。
2012年7月1日
2012年3月20日