衣装の打ち合わせで現地の下見に同行させていただく。埼玉は、10年以上前に羽生へ藍染めを勉強しに行って以来と気付き愕然とし、浦和も初めてであった。北浦和駅の目と鼻の先に、このような公園と美術館があるとは素晴らしい。下見と併せて、開催中の企画展『日本の70年代 1968-1982』を拝見させていただく。自分は、いわゆる青春時代は90年代と00年代であったが、基本成分はやはり80年代でできていると感じる。その80年代へと繋がって行く70年代の前後数年を含めた15年間の時代の精神を、アート・デザイン・建築・写真・演劇・音楽・漫画等によって回顧する内容である。学生運動あり、天井桟敷あり、ピアノ炎上あり、プロヴォークあり、万博・反博あり、黒川中銀カプセルあり、ぴああり、西武おいしい生活あり。好きかそうでないかは別として、とにかくパワーが凄い。血の気が凄い。色彩が凄い。そりゃあバブル期もやってくるわ。という程に。我々も含め、下の世代がすぐに草食系と揶揄されるのも頷けるところはある。衣装製作は、残された時間との関係で流動的になるかもしれないが、好むと好まざるに関わらず、これらから直接的・間接的に受けた影響を、私なりに返す仕事になりそうだ。楽しみである。

