久野久の旧制東京音楽学校の前を通り過ぎ、『 SENSE of Wonder 展 @ 東京芸術大学大学美術館陳列館 』へ。「陳列館」という名前に高揚する。
素材=マテリアルを見つめ直し、探る作品展。教員や在校作家の作品と、学生によるマテリアルライブラリーと薬品未使用のZINE、それとワークショップからなる展示。二階の久保田沙耶さんの作品を目当てに伺ったが、一階の学生のマテリアルライブラリーはもう少しゆっくり見たかった。日々、何か焦って素材について深く考える事ができていない自覚は多分にある。つくるものは直接関係ないが、学生一人一人の作品や意図を自分の事と置き換えて観賞し考えてみやすい展示であったからである。こういう時こそ、時間をしっかり取るべきで、そそくさと、見さえすれば安心、手元に入手したら安心という精神は個人的に決して好ましくはない。二階の作家・久保田沙耶作品は、言わずもがなで、私のようなその段階に居る訳はなく、素晴らしかった。

