そう馬鹿みたいに口をポカンと開けている訳では決してないが、体調不良などもあり、あっという間に二週間が経つ。秋とは名ばかりの猛暑の中、私塾へ。どうしても納得出来ない部分の対処を相談する事と、その他いくつかの質問を持参し勉強する。ベストの衿みつの、ちょっとしたツキ皺が気になっていたが、やはり最後はハンドメイドの一番素晴らしいポイントであるアイロンワーク(もっと言えば、ハンドメイドとはアイロンワークの事であると言える。)にて解決する方向へ。経糸・緯糸で織られている生地の全体フラットな力を、熱と蒸気と時間と温度差によって、引っ張ったり縮めたりする事で、型紙で描いたデザイン曲線やダーツだけでは作りきれない立体感を出し、身体と運動にフィットさせるという目的に達する。今回は、バイアスで裁った「みつ布」を思い切って伸ばし、つまり肩の横方向に引っ張る事で、数ミリの寸法微調整では解決しきれなかった「ツキ」を解消し、背中に吸い付く事を狙ったものである。併せて、今回の背に使った裏地は、どうやら硬くて張りがあり過ぎるきらいがあって、素材選びでも反省すべき点があった。
完成に近いスラックスではあるが、後ろの表情と、右腰の張りに対する落ち感が万全ではない。着心地も向上出来る余地があると考える。後ろ股ぐりを1センチくったものから、さらに横にも少し寸法を出し、引き皺気味なのを解消する。前は腰をさらに出す事とする。これで良いと思った型紙でも、素材によって結構違ってくる事が分かって来た。その他、次回作ろうと思う上着の、パーツのはめ込みパターンの考え方、カラークロス使用ではない場合はどうなるか等の疑問をうかがう。

