午後からフィッティングの講義を受ける。44、46、48、50サイズのジャケットが全部で5着用意され、様々な体型のモデル5名の方々。概論では一度教えていただき勉強していたが、様々なパターンの実技を、一度に見られると、身になり方が全くもって違ってくる。最重要事項である、身頃をまっすぐ落とすための大きなバランス取りが、7割の鍵を握っている。それを押さえた上で初めて細かい点を見ていかないと、おかしなことになるか、あるいはエンドレスになってしまう。反身、屈身、いかり肩、なで肩、しわの種類、オガミ、逃げ、左右差、タテ、ヨコ、柄の有無、アームホールの深さと幅、そして個々の注文・嗜好・デザイン、これらの要素とお客様の体型とを総合的に鑑みて、効果的にシンプルに修正を施すのは、実際行うは難しであり、繰り返し繰り返し反復の訓練を要すると同時に、それはまたこの上なく面白い。こういった事を楽しめないようだと、服の仕事は出来ないと思う。帰りの電車内で隣のカップルが、席次の件で口論していた。新婦が、知人を削らなくてはいけない事に大変ご立腹の様子。大きなバランスから見ていく必要がありそうである。


