(Calvados)

ソムリエである友人から、お祝いにと「カルヴァドス」というお酒をいただいた。林檎の醸造酒・ブランデーだという。原産地呼称規制(AOC)の対象という事らしく、ノルマンディー地方でつくられた林檎でなくては、カルヴァドスと名乗る事ができないらしい。そしてこのカルヴァドスが有名である最大の一要因は、(読んだ事は無いが)レマルクの1946発表の小説『凱旋門』に登場する主人公の外科医が、たびたび飲んだ事であるらしい。贈ってくれた包装には、手で縫い付けたリンゴのアップリケブレードが付いていて、大変特別な感じがして重ねて嬉しい。ラベルも素敵である。林檎といえば、アダムとイヴからニュートン、セザンヌ、白雪姫、ビートルズ、椎名林檎、アップルコンピューターまで、逸話にも事欠かなく、栄養価等々を含めて、とても馴染みの果物であるが、初体験のアップルジャックは、ストレートで飲んでみると高いアルコール度数とはうらはらの飲みやすさであり、美味しく、なめる程度であったが体が大変暖まった。その他、沸騰させないように加熱して飲む方法もあるらしく、今度そう試してみようと考えている。いただいたお酒とことばのマリアージュがもたらす官能と美しさを享受する。目下、料理酒以外唯一のお酒。ありがとう。