マニピュレーション

2013年1月10日

t jacket

 兄弟のジャケット。彼の仕事の上で、期待の若手として爽やかさと活力に溢れた仕上がりにしたい。製図段階で、採寸の難しさを痛感。例えば、同じバスト寸でも、ブレード寸法がおかしいと、結構大変なことになる。オーダーメイドとしていえば、採寸しながらも頭に製図を浮かべ、この数字はちょっとおかしいかも!と、すぐ気付く位でなくては、それだけの事はある服づくりは出来ない。Manipulationは、型紙を切ったりして、効果的な立体をつくり出す操作であるが、これだけでも1冊の本になるほど奥深く、一日中だって考えてられる楽しい処理の一つである。
 

 

鋼と地金

2013年1月7日

ALCOSO

 古いものを直したり手入れしたりして使うのが、私にとって至高の贅沢である。年始に譲っていただいたドイツの鋏を、人形町「うぶけや」さんで研いでいただく。日本のものは鋼(はがね)と地金(地金)が組み合わさっているそうなのだが、舶来のものは無垢なので、思いっ切りたたいたり曲げたりが出来ないため、調整が非常に難しいとの事であった。錆が多い状態であったのだが、この上なく綺麗にしていただき、その美しい仕上がりに惚れ惚れするとともに、大切に使っていきたいと考える。

saegusa
gasho

 資料カードとして。

虫食い(容疑)

2013年1月4日

mushikui

 四季を通して、衣服を長期に渡って保管するには、不利な条件が出揃っている日本。仮に保管環境を完璧にコントロールしたとしても、今度は目に見えない微視的な汚れからハッキリクッキリの食べこぼしまで、虫食いやカビ発生の原因は枚挙に暇がない。動物繊維は虫害を受けやすい。日本で一番多いのは、年間三世代(条件によっては六世代)発生するイガと、年間一世代発生するヒメマルカツオブシムシだということで、前者の産卵期は5・7・9月頃、後者は4〜6月である。ともに成虫は5mmほどだというのだが、私は見た事がない(と思う)。寡聞にして疎いので、勉強したいと考えているところだが、虫害を受けない為にはやはり防虫剤の使用という事になるのであろうか。よく見かける某有名防虫剤を見てみると、成分はエンペントリン、フェノキシエタノール、スルファミド系などと書いてある。一方、書物などには、ナフタリン、樟脳、パラジクロールベンゾールなどとあるが、何が何だかさっぱり分からない。今ならば化学の授業も興味深く聞けたかもしれない。ともかく注意する事は、防虫剤を2種類以上併用しない方がいいという事。ガスが溶融して水分を出し、シミとなったりするらしい。また、ガス化した防虫剤は空気より軽いので、箪笥やケースの中でも、底ではなく服の上に置くのが良い。半年くらいで、必要であれば交換すべきであるが、上記のような理由から、同じ種類のものが良いという事になる。そして、防虫剤の種類によっては、プラスティックを溶かすものもあるので、衣装ケースのみならず、服のボタンやバックルなどでも気を付ける必要がある(この点では、殺虫効果は小さいながらも、樟脳は無敵)。最後は酸素。酸化により服は劣化する。であるので、真空パックや脱酸素剤などを通気性の無い容器で使用する。清潔さ・乾燥・整形(アイロンや収納方法)・防虫・低温が大切なポイントとなる。

新年

2013年1月1日

hParkboutique

 2013年。あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。あらためて引き締まった心持ちとなる新年の静謐を迎えました。昨年は仕事場を移転致しまして、新しい空間の半分をアトリエ、もう半分を売り場とするべく準備致しております。日本の節気に沿った、小さいながらも顔の見えるものづくり・心地良い時間と服のフィットをご提供できますよう精進していく所存でございます。何卒、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。皆様におかれましては、この上なく幸福な一年となりますよう。