日曜私塾では、進行中の3ピースのうち、ベストの仮縫いをする。前身頃に芯を据え、まずは前身頃だけでくせとりをする。脇の前方性からの胸の孕み・ネックポイントのしゃくり・表地と芯地全体を馴染ませるアイロンをかける。後ろは前身頃よりも少し長く裁ち(動作や尾錠調節で持ち上がる分として)、脇を合わせ、アイロンワークを施す。後ろが前を追いかけるように、からだの形状を思い浮かべながら「S 時」を描くようにくせをとり、肩甲骨の孕みと、腰のへこみを形出していく。後ろをいせながら肩を入れ、アイロンで前方性を出し、ネックのプルダウンをかける。ジャケットとの違いは衿が無い事であり、先生のお手本を見ていると手品のようであるが、理論的な理解と訓練で、しっかり着心地と前肩を得る事ができる。伸ばすにも関わらず、首まわりは決して浮かない。それどころか吸い付くと言える。これが最大のおもしろさとも言える。フィッティングの結果、脇の一番上でかなりつまみ、もっと体にくっつける事にする。ウェストももう少し絞れるが、後ろを尾錠で締める分として、そのままとする。500年のブランド・とらやの羊羹をいただく。”おもかげ”や”夜の梅”は有名でよく耳にするが、”はちみつ”という珍しいものをいただいた。


