東京国立近代美術館『生誕100年 ジャクソン・ポロック展』。会期はゴールデンウィークまでなので、まだまだであるが、根拠の無く空いていそうな日時のつもりで行ったが、今年最も大きな展覧会と思われるだけあって、客足は多い。門外漢のただのミーハーである私でも、目玉はやはり「ボーリング」技法のものだろうと理解して入場するも、時系列順の最初にくる二十歳前後の油彩画等も、何かただならぬ雰囲気をたたえているし、自分と同じ年頃にあたるその次の時代や、目玉である成熟期の後にくる、苦悩の晩年等々、ポロックの人生が凝縮されたように感じられる。大変に充実した内容で一日中居ても全く足りないだろうと思われるが、横長の「ナンバー25,1950」と、みづゑの表紙になった「ナンバー11,1949」とを、メインディッシュである「インディアンレッドの地の壁画」よりも気に入り、何度か戻っては観賞する。もし再度行ける事があればきっと、ポロックを有名たらしめている成熟期以外の時代に最も興味を持って観るはずであろうと考える。兎にも角にも、感じた事を語れるに足る文脈を持ち合わせていない悲しさと不勉強とがいつもある。

