年内の私塾最終日。連休且つクリスマスとあって恵比寿方面も大変賑わっている。上襟掛けと、新たな仮縫い物を先生に見ていただく。上襟は、ハナに地の目を通して裁ち(但し、今回の使用生地は硬めの為、あらかじめ1センチ程度形をつけて裁つ)、アイロンによる「くせとり」で襟がバンザイするように形を作り、布に聞きながら手加減で襟を掛けていく事で、機械では決して出来ないほどに、とてもゆっくりと掛かる(ゆとりを含むの意)。ハンドメイドの意義と効果とが最も顕著に発揮される工程のうちの一つである。休憩中、袖裏のストライプ地について質問したときに、先生のお店でかつて使用していたというオリジナル袖裏(廃盤)の完全保存ストック2種を見せていただけた。ストライプの色柄も非常に洒落ていてかっこいいのだが、地の生地がまた素晴らしく、コットンとレーヨンによる、見た事のないような風合いであった。例えば、現在主流のキュプラで作ろうとすると、糸の太さが違うため、縞の太さも風合いも全く別の物になってしまうらしい。その他、細腹の事。アゴグリと襟との間の空間。絞りがキツくなった場合の毛芯。梯子まつり。仮縫い時のバス芯。首の長短に対応した襟のプレス。コートの分量。量産工場の話。昔の年末年始仕事など。
授業後、恵比寿から真っすぐ戻り、いつもの猫とちょっと遊び、坂の上の雲をワンセグで観てから、仕事にかかり、その仮縫いは、何とか26時過ぎにまとまり、仕事納めとする。勉強面では、この上なく有意義な一年となった。来年は、引き続きインプットも程よくしながら、アウトプットの特に量について頑張りたいと考える。

