見返し据え

2011年11月27日

tailoring1127

私塾の日。見返し端の縫い代は身頃に比べて1ミリ程多く差をつけて切る(返り止まりより上のラペル部分)。しつけは、ずれないように二重にする。ミシンで縫ったら、身頃側だけ襟付け止まりに切り込みを入れ、表に返った時の控える側を考慮して、縫い代の割り加減にもやや差をつけてアイロンをかけ、糸で手かがりをした後、ひっくり返す。返り止まりより下は、身頃が上に乗るように。上のラペル部分は、見返しが上に乗る様に、充分にプレスする。「白も」でハナを押さえ、返り線もしつけで止める。その後、白も二本取りで、内ポケットの袋布を芯地にとめ付ける。この日はその他、(特に日本人の)肩についてのお話、胃腸系と呼吸系に効く体操2種のお話、絵を描く事の重要性のお話などを拝聴する。学生のはじめの頃は、実際の仕立てよりも、絵を描く方が圧倒的に好きであったが、途中から絵を描く事がデザイナーではないと強く思い始めた事も手伝って、最近めっきり描かなくなっていた。自分では、頭に描けているつもりなので、時間の節約と得意になっていた節があるかもしれないが、確かに、描かなくなっていた事で、見えなくなっていたものが多いし、想像の範囲を限定したくないという想いで、描かない様にしていたはずが、むしろ逆のマンネリズムを招いていたかもしれないと痛感し、また描こうと考えている。意外にも、先生の他に以前より「絵を描け」と口酸っぱく唱えていた人物が一人。ど素人である母親であった。経験を積む事で、見えなく(見たくなく)なっている事、聴こえなく(聴きたくなく)なっている事が増えているようだ。先生に見習い身につけたきは、技術以上にこういった点や、自分の頭で考える・試す。という姿勢なのである。