再現ないし再産出

2011年7月30日

modecopy

使用する生地幅を考慮する事は、当然デザインのうちに含まれる。用尺と関係するからだ。地の目の通ったフリル布に一切接ぎ目が無い。生地幅いっぱいに使っても到底距離が不足するから、その打ち込み等を分析せずとも縦地方向に使っている事が証明されるが、一着だけ仕立てるという場合には、かなりのロスが出る。今回は了承を得て接ぎを入れさせていただいた。反物全丈を通して端の方を一続きで残しておくか、フリルだけを何人分も取る丈部分が存在するようにマーキングが企画されているのであろう。今回のフリルは、お客様にとっての視覚的なポイントとしても、原価の面でも、そのプライスに両面から影響を及ぼすディテールであった。世界的にもユニークな発想やデザインを展開する海外メゾンを中心に扱うオフィスで働いている知人から、お気に入りのシルクコットン・フラワープリントのブラウスをお預かりして、近似の混率のネイビー無地で再現した。モードのモードたるところではあるが、定番とならない型は多々あり、その中には、同じものを何枚か購入しておけば良かったと思う程自分に相性の良いものが稀にある。僭越ながら、今回は出来も大変好評で、喜んでいただけて嬉しい限りである。あらゆる点で当初考えていた範疇をはるかに越えてしまったので、レギュラーサービスとして取り入れる事はまだまだ難しそうだ。