sleeves

いつも楽しみにしている私塾通いの日。主要題目は、袖の製図だった。素晴らしい服、美しい服、良い服というのは、特に型紙の面だけで言ってみても、「えっ?!」と驚くほど簡素なものである。誰にでも容易にできるという意味ではない。かなり複雑なものを全て含んだ、もしくは経た結果のシンプリシティなのである。自分も寡聞なりに、それなりの枚数の袖を描いてきたが、本日先生に教えていただきながら描いた袖は、これまでの経験の中でも最もすっきり、あっさり、きれいに描けた事が明らかであった。このような線でないと、きれいに付かないという事は、頭では描けていても、実際はなかなかできないものである。ましてや、それを他人に教えるとなると、クオリティとクオンティティとを両立させて戦ってこられた先生でないと、こうはいかないだろう。さらには、線は良くとも、勝負はまだまだこれからなのだ。